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ストレイトアウタコンプトン


映画ストレイトアウタコンプトンについて


ストレイトアウタコンプトンが全米公開され、音楽の自伝映画としては史上最大の興行収入で、アメリカの社会現象となった。

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「コンプトン(都市)からまっすぐ(来た)/そのまま(来た)」といった意味になります。


あらすじ: 1986年、全米屈指の危険な街カリフォルニア州コンプトンではギャングの抗争が激化し麻薬売買が蔓延する中、ロサンゼルス警察は罪もない黒人も手当たり次第摘発していた。そんな現状を変えるべく5人の街でくすぶっていた若者が立ち上がる。

ストレイト・アウタ・コンプトンイージー・Eはドラッグの売人を辞め、ロサンゼルス全体で盛り上がりを見せていたヒップ・ホップカルチャーに未来を感じていた。そしてDJとして活躍していたドクター・ドレーと、まだティーンエイジャーだったアイス・キューブ、イージー・E、DJイェラとMCレンが加わり、ストリート発のラップグループN.W.Aが結成された。攻撃的なラップは瞬く間に若者たちの心を捉えた。そんななかイージー・Eはジェリーとゆうレコード業界のビジネスマンジェリーと手を組み新レーベル、ルースレス・レコードを設立する。デビューアルバム「ストレイト・アウタ・コンプトン」は300万枚を越える空前のヒットとなった。あまりに過激なリリックと影響力から、警察によってライブを監視され、FBIからは警告状を突きつけられる。N.W.Aは“世界で最も危険なグループ”と形容され社会現象となった。そんなN.W.A.の亀裂や脱退、イージーEの病気など生き様を描いたドキュメンタリードラマ映画です。

production: 監督を務めたのは、N.W.Aと親交があった『交渉人』のF・ゲイリー・グレイ。またN.W.Aのメンバーであったドクター・ドレーとアイス・キューブが制作として参加している。アイス・キューブ役は実の息子であるオシェイ・ジャクソン・Jrが演じたことでも話題となった。


audience: 80年代90年代ヒップホップ、ギャングスタラップ好きはかならず聴いていると思う。fuck da policeや映画の中で流れたcalifornia loveなどヒップホップがあんまり知らないひとも知っていて楽しめると思います。年齢層は若い人たちから大人まで楽しめる。外国人や日本人も関係なくみんな楽しめます。

fashion: ギャングスタとしての生き様や掟を描写した過激で暴力的なリリック、薬物売買、使用にいたるまでとドラッグ描写、女性蔑視、カスタムカー自慢、そして警官に対するあからさまな憎悪。
車は64年式シボレーインプラがでてくる。カンゴールのハットや白T大きめサイズ、ダボダボのパンツスタイル、大きい金のアクセサリーなど。ヒップホップのイメージそのもの。


race:  黒人差別のなか黒人はとても扱いがひどかった。白人が黒人をみくだしており、また黒人の警官でさえも黒人にひどい扱いをした。作品の中で所持品検査といい黒人の主人公を確保したり地べたに這わせたりなどをしている。

gender:  彼らの作品には、女性蔑視やホモフォビアトランスへの暴力を煽るような歌詞がたくさんあり、映画のなかでも女性を軽く扱っていたり、暴力など痛々しい場面もあったが、これが時代背景や、彼らの置かれていたリアリティだと思う。


class:   麻薬売買コンプトンのまち、全体的に治安がわるい。

sexuality:  ホモフォビアなどは徹底的に嫌われている。偏見はすごい。


She took her panties down and the bitch had a dick! I said: "Damn", dropped the gat from my hand (What I thought was a bitch, was nothing but a man) Put the gat to his legs, all the way up his skirt because this is one faggot that I had to hurt, so

どの曲も歌詞がすごい。


映画の後半ではドレーの弟タイリーがケンカで首の骨を折られ亡くなったりなどリアルな生き様を描いている。

N.W.A.の再結成の話がもちあがったときにイージーEの病気が発覚、イージーは6人の女性との間に7人の子どもをもうけていた。1995年3月26日エイズで死去した。31歳の若さであった。

差別や暴力、お金薬物マリファナなどでてくるが、これがまさに現実におきていたことであることがこの映画に描かれている。